タグ:存在 ( 53 ) タグの人気記事

●アル・コール(№574:哀)



 
 最初の一杯はなにを飲んだのかと言えば
  人肌の違和感が本物になった日の朝
    むなしくても泣けずに仕事する
      ふりして職場の一角で
        溜め息を蒸留
        家に着く頃
          ひ
          と
          り
          に
           溢
           れ
          た
          今
          を
      告々とブログに注いで
 たぶんそこからが長い長い酩酊の始まり



※詩サイトに投稿したものです。

 
※電脳浮遊都市アルファポリスにて詩作の腕試しをしてます。
もし共感したら「こちら」へ1クリックお願いします。


 
by kumoino | 2007-03-07 21:11 | 詩的:哀

●暗中遊泳(№563:心)



 

暗闇に飛び込むとき
飛沫が立たない
それは心地良いとか悪いとかじゃなくて
心を使わなくていい程度

すぐ隣りの世界では
いつも地震が起こっていて
喜怒哀楽に酔いしれてるけど
私はただ

ただ今を泳いでいる

暗闇に溶けながらも

私に粘りついてくる
一筋の光は
生きたいとか愛したいとかじゃなくて
鬱陶しいほどの命の切り札

視界の片隅に追いやって
幻覚だと思う事にしてるけど
ただ私は

私はその光を突き放せない

暗闇であればあるほど





  
by kumoino | 2006-11-18 00:03 | 詩的:心

●未来の匂い(№561:哀)




目ですがりつくのは
悪いもの
間違ってるもの

なのに
心が追いかけるのは
良いもの
正しいもの

中身に飢えたふりしては
いつも私を求めてしまう
だから君を見失う

私は何にも
失ってはいないのに

諸行無常
生老病死

形あるものの運命を
嗅ぎ取りつづける

私はこれからも
手にし続けるというのに



 
by kumoino | 2006-11-11 21:34 | 詩的:哀

●雨女(№556:哀)




携帯を持った手で涙を拭いたの
目の前には雨上がりの太陽が
白く輝いて
みんな幸せそうに見えた

きっと私の後を雨雲が追いかけてる
誰が寄り添ってくれるというの
一緒にずぶ濡れになんて
期待だけしてる

携帯を持っても誰にもつながらない
選んでも鳴らない着メロを
金で手に入れて
雨音だけが鳴り続ける

きっと私の後を雨雲が追いかけてる
誰が振り払ってくれるというの
私を守ってなんて
期待だけしてる




  
by kumoino | 2006-07-13 19:44 | 詩的:哀

●止まらない時間の中で(№554:心)




泥の中を這う虫だって

籠の鳥だって

生きてる

それだけで、明日がある

感謝しなくてもいい

罵倒するほどでもない

明日はいつも未完成で

心はどこまでも飛んでいく

なのに
今日の繰り返しと決め付けるだけ


小さな喜びに舌打ちし

大きな不満に寄り添っても

生きてる

それだけで、明日がある

夢を持たなくてもいい

挫折するとは決まってない

明日はいつも未完成で

心はどこまでも飛んでいく

だけど
過去はもう変えられない


再起動しても

上書きしても

生きてる

それだけで、明日がある

過去は確かに変えられない

でも思い出は変えられる

明日はいつも未完成で

心はどこまでも飛んでいく

だから
今日こそ私を許そう




 
by kumoino | 2006-07-11 19:48 | 詩的:心

●残像(№552:心)




人の波をすり抜けていく

昔ほどに人はゆっくりじゃないから

その場しのぎの計算で

ぶつからないように

上手くいくはずと思い込みながら

すり抜けていく

だから
ぶつかるのが怖いんだ

ぶつかるのが納得できない

だから
透明になりたいんだ

でも
消えたくはない





 
by kumoino | 2006-07-06 23:59 | 詩的:心

●涙とろり(№546:心)



  
久しぶりの涙は
とろりと温かくて

私の輪郭を
ゆるやかになぞりながら
とろりと落ちていくよ

涙は
久しぶりだから
とろりと温かいのであって

毎日流していたら
するすると落ちていくばかりで
きっと
一つ一つの涙が生まれた意味など
すぐに忘れてしまうよ

私の中から生まれた
温かさと
私の輪郭を確かめていく
とろりの時間は

久しぶりに感じたい
私自身のこと

次の涙はいつだろう
忘れた時が涙の時

ただただ今は
とろりと落ちていくのを
かみしめる時



  
by kumoino | 2006-06-26 00:05 | 詩的:心

●ハッピーエンドの先(№541:哀)




君の瞳の色を知ってる
くちびるの感触も
抱きしめた時の温度も

だけど
君の瞳の先を知らない
くちびるの奥から響く
夢が私を素通りして

私はますます君を見つめる
君はどんどん先を見つめる

手に入れたはずのハッピーエンドは



そして
君は物語を進んでく
私の物語はここで限界
君の物語の付属品となる
by kumoino | 2006-06-20 00:58 | 詩的:哀

●君の発芽(№537:喜)



a0020189_12494890.jpg

by kumoino | 2006-06-14 12:50 | 詩的:喜

●夢現に続く君(№536:愛)



好きだから
優しい仮面を着けるのか
好きだから
醜い表情を隠さないのか

私は
欲張りだから
どちらも欲しいし
どちらにも切なくなる

手に届く
君だからこそ

目の前の
君だからこそ


夢の中に現れる君を
いつも動かして
仮面も着けず醜くもならない
君を見てると

手に届く
君を知らない

目の前の
君を知らない

知らないから
優しい仮面に安心するのか
知らないから
醜い表情に安心するのか
by kumoino | 2006-06-13 23:49 | 詩的:愛