両親がケンカしている。 醜く叫びながら モノを投げ合いながら 狭い家の中で私は 外に出ずに奥に、奥に、逃げようとする。 2人の愛の結晶である、私。 どちらが欠けても、私は生まれなかった。いや、「私」にはならなかった。 それなのに・・今 引き裂き合おうとしている、私の愛たち。 親子の愛は、夫婦の愛を救えない。 両親はもはや 子供の親である事を忘れ、夫婦である事を忘れ 男と女の顔をして向き合っている。 そこに私は存在しない。 そこには愛憎にまみれた男女の姿があるばかり。 私もいつか、そうなるのだろうか。 この世の何よりも誰よりも 目の前にいる男の顔だけを見つめる日が来るのだろうか。
by kumoino
| 2004-05-18 13:40
| 詩的:愛
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